韓流・華流日誌

筆者がこれまで観てきた韓国ドラマや中国ドラマなどについて個人的な感想をつれづれにつづるサイトです。基本的に批評というよりは、面白い韓国ドラマ、面白い中国ドラマについて韓流愛、華流愛をぶちまける感じになると思います。

【華流】月に咲く花の如く 感想

月に咲く花の如く 【★★★★★】

この作品、なんで今まで観なかったんだろう!

と、後悔しました。

 

題材が清朝末期の女商人の生涯についてだったので、

地味なのかな?と敬遠していたんです。

 

www.bs11.jp

 

ところが!期待を裏切られ、

これまで観てきたドラマの中で、3本の指に入るくらい面白かった!

観終わった後に残る余韻の強さと重さは、

これまで観てきた作品の中では一番だったかも。

あぁ切ない。切なすぎる。

 

74話とこれも長丁場ですが、

いや、全然。むしろ終わってほしくなかった~。笑

 

ほんとオススメのドラマです。

 

主人公のモデルは実在した女商人

この作品の主人公はスン・リーさん演じる

周瑩(しゅうえい)という女商人です。

 

この人物、架空の人物かと思っていましたら、

ドラマの最後にその生涯についてのテロップが流れ、

「え?実在した人だったの?」とびっくりしました。

 

17歳で商人の呉家に嫁いだ後、

夫と義父を相次いで無くし、

(要は呉家は大黒柱を失ったに等しいわけですね)

そこから女手一つで呉家東院を豪商までのし上げ、

様々な事業の手掛けたほか、

貧しい人々など救済したりと慈善事業にも熱心に取り組んだ人だそうです。

 

若干40歳という若さでこの世を去ったといいますから、

本当に激動の人生を送ったんだなと。

 

死後には爵位も与えられたそうですよ。

 

もちろんドラマの中での設定や内容自体はほぼフィクションでしょうが、

いいんです。ドラマなんで。

 

そこは割り切って楽しみましょう。

 

スン・リーが本当にステキ

スン・リーさん演じる周瑩(しゅうえい)

というキャラクターのモデルは、

前述のとおりかなり生き急いだ感じの女性です。

 

ドラマの中の周瑩も本当に波乱万丈。

最愛の人との別れを何度も経験し、

ビジネスでも順風満帆ではなく、

潰されても潰されても何度でも立ち上がる、

本当にかっこいいキャラクターです。

 

筆者はスン・リーさんが主役を演じている作品は、

『宮廷の諍い女』『ミーユエ』を観たことがありますが、

いや、今回の作品もマジでステキでした。

ファンになっちゃうかもです。もうなってるかもですが。

スン・リーさんなんて素敵な女優さんなんでしょう。

 

www.cinemart.co.jp

 

この方の名前を見ただけでどんなドラマも観る!

と決めてしまうかもです。笑

 

 

 

※この先ちょっとネタバレあります。

 

沈星移というキャラが超絶応援したくなる

この作品には、周瑩(しゅうえい)に想いを寄せる、

というか一途すぎるくらい周瑩大好きなキャラクターとして

沈星移というキャラクターがいるのですが、

かわいいったらありゃしないです。笑

 

演じているのはチェン・シャオさんという俳優さん。

www.cinemart.co.jp

 

この方は初めて見る俳優さんでしたが、

この方も本当にステキです。

 

沈星移は、はじめは金持ちボンボンのダメダメな次男坊として

登場しますが、この子の周瑩の好きっぷりが半端ない。

めっちゃ応援したくなります。笑

でも、周瑩の危機を何度も救う頼りがいのある面もあったり、

意外と商才があったり、このキャラまじでステキです。

 

ドラマの後半では、

急進的な思想家・革命家のような、

(おそらく実在した思想家の康有為という人がモデル?)

完全別人みたいになりますが、

でもやっぱり周瑩大好きなんですよね~。

そこはブレない。ここドラマの美味しいところ。

 

ドラマの舞台は清朝末期

このドラマの舞台となっているのは、清朝の末期、

日本だと明治に入ってちょっとたった頃ですね。

近代化を果たして強烈に強くなった西欧列強に

アジア全体が飲み込まれていくようなそんな時代です。

 

日本では明治維新で早々に社会変革があり、

すでに明治時代に入っていたわけですが、

清は少しずつですが着実に蝕まれているような状態。

 

ただ、日本でも幕末から明治にかけては激動の時代だったので

おそらく清のような大国だと

日本以上に様々なインパクトがあったはず。

 

 

そんな中、ドラマの主人公周瑩は

権力闘争のあおりを受けながらも辣腕をふるって

呉家の商いを大きくしていきます。

しかも、「女だから」という理由が、

公然と批判の材料になる時代です。

や~この周瑩さん、実際にはどんな感じだったんだろう、

と思いを馳せると、興味は尽きません。

 

と、気が付けばここまでつらつらと長々書いてしまいましたが…

結論はシンプルです。

このドラマは思ったより100倍楽しめたので、

多くの人に観てほしい!以上!笑