韓流・華流日誌

筆者がこれまで観てきた韓国ドラマや中国ドラマなどについて個人的な感想をつれづれにつづるサイトです。基本的に批評というよりは、面白い韓国ドラマ、面白い中国ドラマについて韓流愛、華流愛をぶちまける感じになると思います。

【華流】三国志 司馬懿軍師連盟 感想

三国志 司馬懿軍師連盟 【★★★★★】

 

この三国志、めちゃくちゃ面白かったです。

全86話(二部構成で第一部「軍師連盟」42話、第二部「虎嘯竜吟44話」)だったのですが、

ほとんど一気見。笑

 

三国志を題材としたドラマや映画はこれまで色々観てきましたが、

その中で断トツで面白かったです。

たぶん、面白いということは、フィクションも多いと思うのですが、

いいんです!

ドラマなんで。笑

 

いやね、結構硬派な作品なんですよ。

大河ドラマのような。

でも全然飽きずに、間延びせずにずっと見続けられます。

同じく硬派な三国志ドラマで、三国志ドラマの名作の一つと言われる

「三国志 Three Kingdoms」(全95話)

と比べてみると、ストーリーの練られ方が全然違うと感じました。

三国志 Three Kingdoms」の方は、

良く知っている三国志の内容をそのままドラマ化した感じ。

それはそれで面白いのですが、

三国志の知識がないと楽しめない感じでしたし、

筆者のように三国志は知っているけど、

そこまで好きって程ではない、という層からすると、

有名なシーン意外は間延びして退屈なこともありました。

 

一方、この「司馬懿軍師同盟」は、

最初から最後まで本当に面白いですし、

三国志の知識がなくてもストーリーとして本当に面白いと思います。

 

三国志司馬懿の立場から描いているので、

司馬懿と直接関係ない出来事は端折られているか、伝聞でしか登場しません。

でも、司馬懿人間性や、

司馬懿が、その置かれた状況の中で、どのように考え、判断していったか、

どのように権力闘争の渦に巻き込まれていったか、

どのように権力を手にしていったか、

なぜ歴史に汚名を残すような数々の残虐なことをするに至ったのか、など、

丁寧に描かれていて、ドラマとして本当に面白かったです。

 

筆者としては、「Three Kingdoms」より数段、

今回見た「司馬懿軍師連盟」の方が好みでした。

もっと早く見ておけばよかった。笑

 

ストーリーについて

この「司馬懿軍師連盟」、めちゃくちゃ面白いと思ったら、

以前見て結構ハマった「三国志 Secret of Three Kingdoms」と同じ脚本家だそうです。

どうりで!

ストーリーの特殊さは「Secret of Three Kingdoms」に負けますが、

(Secret of Three Kingdomsは本当に突拍子もない設定だった)

三国の中で「魏」に焦点を当てているところや、

司馬懿が英雄のように描かれているところなんかも似ているんですよね。

司馬懿愛を感じます。

 

司馬懿といえば、

曹操

曹操息子で初代魏の皇帝となる曹丕

魏の2代皇帝の曹叡

3代皇帝の曹芳、

の曹家4代に仕えた軍師であり、

実際に軍を率いて戦った将軍でもあります。

 

曹操曹丕曹叡に警戒されつつも重用されて権力を増し、

敵対勢力を徐々に排除して最終的に魏で最大の権力者になります。

その死後は司馬懿の孫の司馬炎が魏の皇帝から禅譲を受けて「晋」を建国、

そして蜀も呉も結局は晋に併合されて司馬氏の晋が三国統一を果たすことになりますから、

司馬懿という人は、晋という統一国家の礎を築いた結構スゴイ人物とも言えます。

 

ただ、司馬懿と言う人は敵対勢力に対してほんとに容赦ない。

敵対勢力に対しては、その家族三代皆殺し、みたいなことを何度もやっています。

(このころは大所帯で、名家になるとその関係者だけで何千人といたようですが、

皆殺しです。恐ろしい…)

同じく残酷なところもあるけれども、

敵国の武将である関羽を逃がしたりして男気を見せた曹操とはやっぱりかなり違いますよね。

司馬懿は、有用に思える人材でも、敵とみなせば容赦なく殺す、っていう…

そういうこともあってか、その功績に比べて歴史上の評価はそれほど高くないようです。

 

ただ、ドラマでは、

対外的には蜀との闘いにおいて命を懸けて魏に尽くしているにも関わらず、

対内的にはその能力を警戒されて

曹操曹丕曹叡を始め、

その他敵対勢力に何度も命を狙われるという極限の状況の中で、

元々司馬懿に備わっている慎重さや臆病なところ、

そして残虐性が徐々に助長されていく様も同時に描かれていて、

そのような状況なら仕方ないよね~と思わせてくれるストーリー展開になっています。

 

このドラマは全86話で、

筆者が見たアマゾンプライムでは86話ひとくくりにされていますが、

実際は第一部、第二部と別れているようです。

オープニングもエンディングも全然違うので、多分シーズン1,シーズン2みたいな感じだったのでしょうか。

 

第一部 軍師連盟

司馬懿が士官する前の若かりし頃から、

曹操に見いだされて仕官し、

権力闘争に巻き込まれていく様が描かれています。

曹操との駆け引きが面白い!

何度も命の危険にさらされながら、どうやって切り抜けていくのか、

そのストーリーから目を離せません。

 

第二部 虎嘯竜吟

恐らく虎=司馬懿、竜=諸葛亮

三国志の後半戦、劉備の死後蜀漢の実験を握った

諸葛亮が力をつけて度々魏を脅かすのですが、

諸葛亮と戦うために司馬懿アサインされます。

司馬懿諸葛亮との知略戦、本当に面白いです。

諸葛亮が死んでからは、

魏国内での権力闘争と、最後まで本当に面白かったです。

 

キャストについて

司馬懿:ウー・ショウポー(呉秀波)

 この俳優さん、以前「天命の子」(完走できなかった)というドラマで見たことがあります。

 渋い魅力たっぷりの演技派の俳優さんです。

 この作品には、コミカルな演出が随所に出てくる一方、

 司馬懿の感情を爆発させるようなシーンもあるのですが、

 コミカルな演技から、狂気じみた演技まで、幅広くこなしますし、

 若いころから73で死ぬまで幅広い年齢を演じ分け、かつ

 その年齢に応じた司馬懿人間性も同時に演じ分けるという、

 なんかね、本当に、彼の演技でドラマに惹き込まれていく感じがしました。

 

曹操:ユー・ハーウェイ(于和偉)

 「三国志 Three Kingdoms」の劉備役の俳優さん。

 今回はなんと曹操として登場。

 司馬懿との駆け引き、本当に見どころです。

 

■張夫人:リウ・タオ(劉涛)

 司馬懿の心の支えともいえる正室

 謎に武術に長けていて、戦場に赴いたりもします。

 瑯揶榜、ミーユエでおなじみの女優さん。

 美しいだけじゃなくて演技もかなりスゴイ。

 おばあさんになったときの所作のなど、本当にすごいなぁと思いました。

 

■拍夫人:チャン・チュンニン(張 鈞甯)

 曹丕から送り込まれる間者ですが結局司馬懿にほれ込み、

 司馬懿のためにその頭脳を活かして司馬家に貢献します。

 筆者はこの女優さんほんと大好きです。

 美しすぎる。ただ、最近の田中みな実さんに似ている気がする。

 あ、田中みな実さんがチャン・チュンニンに似ているのか…。笑

 

司馬昭:タン・ジェンツー(壇健次)

 この俳優さん、サイコパス演技の名手(勝手に言ってます)。

 「Secret of Three Kingdoms」で曹丕役を演じていた俳優さんです。

 キャスト被ってる!って思ったら、同じ脚本家の作品だったんですね。

 曹丕の時の狂気振りもすごかったですが、

 今回をそれを上回るサイコパス振りを発揮していました。

 

このほかにも魅力的な俳優さんがたくさん出るのですが、

思い入れが強すぎて長くなってしまったので、

この辺で切り上げようと思います。笑

 

このドラマ、三国志見たことない方にもおすすめできるドラマなので、

まだ観ていない方には是非観てほしいです^^

 

今はアマゾンプライムやU-NEXTで見放題配信やっています。

筆者はこのサイトで観ました。

↓↓↓

video.unext.jp