【華流】解憂~西域に嫁いだ姫君~ 感想
~西域に嫁いだ姫君~ 【★★★★☆】
このドラマ、全然期待していなかったのですが、
意外に面白かったです。
かなりコテコテのメロドラマ調でしたが、
なんか、一周回って面白い!って感じで、
結構ハマって見ちゃいました。
ただ、ちょっと前の作品(2016)ということもあってか、
大げさすぎる演出や、
ストーリーの整合性が取れていない箇所が
ちょくちょくありました。
でも、そういったところを差し引いても、
筆者としては結構楽しめたので、
メロドラマ系が好きな方にはおすすめできる作品かと思います。
物語の舞台
この作品に出てくる時代も国も、実在するものがベースになっています。
時:
漢をずっと悩ませていた遊牧民族「匈奴」への対策の一環として、
漢が西域諸国との関係構築に努めていた頃のお話。
場所:
西域の「烏孫(ウスン)」という国。
現在のキルギスあたりとのこと。
ストーリー
旅芸人一座で育った主人公「解憂(ジェヨウ)」が、
実は前漢の皇族であることが判明。
普通の皇族にはない気概や度胸を皇帝に買われて
「和親公主」に冊封されます。
そして「烏孫(ウスン)」の王の妃として送られ、
そこで様々な試練に遭遇するという物語です。
見どころ1:烏孫王の従弟とのロマンス
解憂が旅芸人だった頃に出会った運命の相手「翁帰」は
実は昆弥(コンミ:烏孫の王号)の従弟。
昆弥に嫁いでからも何かと顔を合わせる二人のぎくしゃくする感じや、
「バレてはいけない」ハラハラドキドキ感。
そして昆弥の嫉妬など、三角関係も見どころです。
見どころ2:後宮の諍い
匈奴から嫁いできた左夫人「胡姑」の悪女っぷりがすごいです。笑
解憂への執拗な嫌がらせ。
しかも、自らは手を下さず、解憂の周りの人を巻き込んでの
嫌がらせはほんと、すごかったです。
ただ、なんか最後路線変更になってしまって、
一視聴者としては「え?あり?」って思いました。笑
最後まで目が離せないキャラクターです。
見どころ3:実在する事件や人物
このドラマ、歴史をあまり調べないで見ると単なるメロドラマですが、
実は、実在した人物や、事件が多く出てきます。
歴史好きの方はそういった観点からも楽しめると思います。
途中、匈奴に投降した漢の将軍「李陵」がでてきますが、
彼の口から司馬遷(史記を編纂した人)が宮刑に処されたというような
話があります。
教科書に出てきた人物がドラマに出てくると、
なんか親近感わきませんか(筆者だけ?)笑
ちなみに、
「解憂」も「翁帰」も、「軍須靡(昆弥)」も実在した人物だそうですよ。
実際には、「解憂」は「軍須靡(昆弥)」亡き後
「翁帰」の夫人となり、「翁帰」亡き後は
「軍須靡(昆弥)」と「胡姑」の息子「泥(狂王)」の夫人となったようです。
キャスト
チャン・シンイー(張歆芸):解憂役
目鼻立ちがはっきりとしていて、輪郭も完璧な女優さん。
若いころの杉本彩さんに似ています。
中国で影響力のあるセレブ100に何度も選出されているほどの
実力派のようです。
1981年生まれとのことなので、ファン・ビンビン様と同年代ですね。
筆者は今回初めて見ましたが、お美しい女優さんでした。
この作品がきっかけで袁弘と結婚したそうです^^
ユアン・ホン(袁弘):翁帰役
「宮廷女官若曦」や「秀麗伝」、「MULAN」でおなじみの俳優さんです。
今回の遊牧民族のいで立ちがめっちゃ似合っていました。
目力がすごいので、髭+ドレッドヘアで
ワイルドな遊牧民族の男って感じでした。
ユアン・ウェンカン(袁文康):昆弥役
「女医明妃伝」や「如懿伝」でおなじみの俳優さん。
この俳優さん、ワイルドな顔立ちのせいか、遊牧民族の頭領役にとてもハマっています。
そういえば、「女医明妃伝」でも遊牧民族オイラトのエセン役で、
ヒロインに想いを寄せるも叶わない役回りでした。
今回も、政略結婚の妃である解憂のことを愛するも、
解憂の愛を得られずに悶々とする役どころです。
目立つ脇役キャラです。
この作品、ネットの評判はそれほど高くないですが、
筆者としては結構楽しめた作品です。
史実を題材にしたラブ史劇が好きな方で、
あまり細かいことが気にならない方には
大いに楽しめる作品かと思います。