韓流・華流日誌

筆者がこれまで観てきた韓国ドラマや中国ドラマなどについて個人的な感想をつれづれにつづるサイトです。基本的に批評というよりは、面白い韓国ドラマ、面白い中国ドラマについて韓流愛、華流愛をぶちまける感じになると思います。

【華流】おすすめ!面白い中国ドラマ14選~2023年5月版~

はじめに

今回は、久々のランキング記事です。

 

筆者がこれまで見てきた中国ドラマの中から、

めちゃくちゃ面白かった!めちゃくちゃハマった!と

思った作品をピックアップしていきたいと思います。

 

せっかくなのでランキング形式にしたいのですが、

正直、筆者の個人的な感想で客観的な指標はないので、

筆者自身見る時々によってランキングは変わるかな、

と思っています。

ただ、どれも筆者が素直に面白い!と思った作品なので、

きっとこのサイトを訪れてくださった方々にもささる作品があるはず!

と信じて紹介していきます^^

 

今回紹介するのも、このブログで★5つとして紹介した作品たちです。

全部で14個あります。

 

※過去のランキング記事はこちら

 

絶対見てほしい!特におすすめのドラマ

1位 月に咲く花の如く

これまで中国ドラマを数十作品見てきましたが、

筆者はこのドラマが一番好きです。

 

清朝末期に実在した女商人が主人公のお話で、

彼女が人として商人として成長していく過程を描いたドラマなのですが、

そこにロマンス、陰謀、身内や権力との闘いなど、

様々な要素が絡んできて本当に面白いです。

70話超えにもかかわらず、ずっと目が離せません。

 

あまりに好きすぎて二回見たのですが、

二回ともはまりました。笑

さすがに二回見ると、

ところどころ大げさすぎる演出が気になりますが、

それでもストーリーがめちゃくちゃ面白いので、

筆者はいまだにこの作品が一番好きです^^

 

中国時代劇が好きな方全員に見てほしい作品です。

 

今はU-NEXTで見放題配信されているようです。

Amazon Primeではエンタメ・アジアチャンネルに加入すれば見放題で見られるようです。

Netflix, Huluでは配信されていないようですね…。

 

また、公式サイトがあるみたいですので、

世界観など気になる方はこちらを参考にしてください^^

↓↓

www.cinemart.co.jp

 

筆者の詳しい感想はこちら↓↓

kiomi.hatenablog.com

 

2位 琅琊榜(ろうやぼう)~麒麟の才子、風雲を起こす~

この作品も、二回見て二回ともドはまりした作品です。

「月に咲く花の如く」より断然面白いと感じる方もいると思います。

 

諸葛孔明ばりに頭のキレる主人公による、

頭脳を駆使した復讐劇です。

 

20話くらいまではゆーっくり物語が進んでいきますが、

20話超えるともう怒涛の展開で目が離せなくなります。

最初のほうでギブアップせずに完走してほしい作品です。

 

今はU-NEXT、Amazon Prime、Huluで見放題配信されているようです。

 

kiomi.hatenablog.com

 

3位 宮廷の諍い女

清朝乾隆帝時代に皇太后となるニオフル氏の、

雍正帝時代の後宮入りから皇太后に上り詰めるまでの物語。

筆者は宮廷モノが大好きでよく見るのですが、

その中でもこの作品は断トツで面白い思います。

 

後宮が舞台の作品は基本的に

女たちの皇帝の寵愛をめぐるドロドロの争いの中で、

主人公がどうやって争いを勝ち抜いていくか、

というのがメインストーリーです。

この作品ももちろんそうなのですが、

この作品が秀逸なのは、

登場人物の心情をすごく丁寧に描いているところかと思います。

 

この作品も70話超えでとても長いのですが、

一気見必至です。

 

今はU-NEXT、Amazon Prime、Huluで見放題配信されているようです。

kiomi.hatenablog.com

4位 家族の名において

この作品は名作です。

筆者は中国の現代劇にドはまりすることはあまりないのですが、

この作品は本当にドはまりしました。

 

家族愛がテーマの作品なのですが、

暗すぎたり、シリアスな展開に寄りすぎたりすることなく、

笑いあり、涙ありで本当に面白いです。

 

全40話で短くはないですが、一気見必至です。

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kiomi.hatenablog.com

 

5位 永遠の桃花~三生三世~

ヤン・ミー様主演のラブファンタジー古装劇。

筆者はファンタジーものはほとんど見たことがなかったので、

(見始めても途中で(=_=)となって見続けられなかった…)

この作品も全く期待しないで見たのですが、

いや、この作品はファンタジーものでは別格で面白いと思います。

 

ラブファンタジーものに苦手意識のある方にも是非見てほしい作品です。

今はU-NEXTとNetflixで見放題配信やっているようです。

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kiomi.hatenablog.com

 

6位 三国志司馬懿軍師連盟~

この作品は、筆者が「三国志」関連の作品で一番面白いと感じた作品です。

三国志の最終的な勝者であるといっても過言ではないのにも関わらず、

歴史的評価としては「悪名高い」という烙印を押されている

司馬懿」を主人公として、三国志を別の観点から描いた作品です。

 

かなり司馬懿の人となりに焦点を当てているので、

三国志ファンからすると「邪道だ!」と映るかもしれませんが、

物語としてとても面白いです。

 

硬派な歴史モノを楽しみたい方には特におすすめしたい作品です。

 

今は、U-NECT、Amazon Prime、Huluで見放題配信されているようです。

 

kiomi.hatenablog.com

これも見てほしい!おすすめのドラマ

7位 鏢門

この作品は、ネットの評価はあまり高くないのですが、

筆者はめちゃくちゃ面白い!と感じた作品です。

 

清朝から民国に移り替わる時代の、

鏢師(金品・物品の護送業をする人)が主人公のドラマです。

 

時代が大きく変わっていく中で、

自分が大事にしている生き様を貫く主人公の頑固一徹さ。

ちょっと切ないですが、

そういう生き様もかっこいいなぁと思わせてくれる作品です。

 

めちゃくちゃ硬派な作品なので、

ファンタジー系とか、ラブロマンス系が好きな方には

楽しめない作品かもしれません。

 

ちなみに、主役はウォレス・フォです。

筆者が見たウォレス・フォの作品の中で、

この作品の中の彼が一番役にあっていると思いました。

もっとこういう作品のウォレス・フォを見たいと思いました^^

 

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kiomi.hatenablog.com

 

8位 駆け抜けろ1996

家族の問題や進路選択の悩みなどに揺れる

高校3年生が主人公の青春ドラマ。

 

これだけ聞くとティーン向けかな?と思われるかもしれませんが、

筆者が見た感じ、大人が楽しむ青春モノだと思います。

この作品に漂うノスタルジックな雰囲気が郷愁を誘いますし、

ティーン向けにありがちな、少女漫画的なロマンスストーリーでは無く、

普通の高校生の等身大の悩みが描かれているからだと思います。

 

なにより、「こんな生き方が正解」のような結論ではなく、

それぞれの登場人物がおかれた立場で精いっぱい生きている

姿に、大人目線で見ても心打たれます。

 

また、1990年代に日本でも流行った「ちびまるこちゃん」

やヒットしたドラマの主役だった「鈴木保奈美」「木村拓哉

などが話題に上るなど、その時代を知っている昭和~平成初期世代

の日本人には懐かしさもあり、

より主人公たちを近くに感じることができると思います^^

 

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9位 瓔珞(エイラク

「宮廷の諍い女」の一代下った乾隆帝時代の後宮を描いた作品。

主人公「瓔珞」がただの善良な女性じゃないところが

ほかの似たような作品とは一線を画すところかと思います。

 

ものすごいドロドロした争いが何度も勃発しますが、

やられたらやり返す精神で戦う主人公のおかげで、

何度もスカッとさせられます。笑

 

今はU-NEXTで独占見放題配信されています。

 

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10位 ミーユエ

秦の始皇帝の高祖母を主人公にしたドラマです。

太后(息子が王)にまで登りつめ、権力をふるった女性の、

少女時代から死ぬまでを描いた一代記です。

 

この作品めちゃくちゃ面白いんで、

7位くらいにしたいのですが、

80話以上とめちゃくちゃ長いですし、

間延びしているところもあるので、

順位は低めにしました。

 

でも、完走できなくても、十分楽しめる作品なので、

見るかどうか迷っている方には是非お勧めしたい作品です。

 

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11位 上陽賦~運命の王妃~

ミーユエと同じ脚本家が手掛けた作品。

この作品は架空の時代が舞台ですが、

女性の一代記という点では共通しています。

 

聡明な王妃が、夫とともに陰謀渦巻く朝廷の権力闘争を乗り越えていくという物語。

架空の時代の作品なのですが、

朝廷の権力闘争や異民族とのせめぎ合いなど、

歴史劇として楽しめる要素満載です。

 

あと、

キャストがめちゃくちゃ豪華なので、

それも見どころの一つです。

 

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12位 宮廷女官 若曦

2011年にアジアで大ヒットしたドラマ。

ちょっと古い作品ということもあってか、

大げさな演出が目立ちますが、

大ヒットしただけあって、やっぱり面白いです。

韓国でもリメイクされています(筆者はこっちを先に見ました)。

 

ロマンス時代劇が好きな方には是非見てほしい作品です。

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13位 女医明妃伝

ネットの評価はそれほど高くないですが、

筆者は結構気に入った作品。

明の時代に実在した女医と、二人の皇帝とのロマンスを描いた作品です。

設定にも物語の展開にもムリなところは多々ありますが、

主人公二人が短絡的にロマンスに発展せず、

友人のような信頼関係を築いていくところが

筆者のお気に入りポイントです。

 

ロマンス時代劇が好きな方には楽しめる作品かと思います。

 

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14位 紳士探偵L

民国時代の上海租界を舞台に、

変わり者の探偵と、腕っぷしが強い新米女刑事がタッグを組んで

事件を解決していく本格ミステリーです。

 

ストーリーももちろんですが、

映像やファッションもすごくおしゃれで、

筆者としてはドラマの世界観もすごく好きな作品です。

 

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最後に

さて、長くなってしまいましたが、いかがだったでしょうか。

今回紹介した作品の中から

一つでもお気に入りの作品を見つけていただけたなら幸いです。

【華流】絶代双驕 ~マーヴェラス・ツインズ~ 感想

絶代双驕 ~マーヴェラス・ツインズ~【★★★★☆】

久々に観た武侠ドラマ

うん、面白かったです!

全然見る予定なくて、Netflixでたまたま再生しちゃったのですが、

意外に面白くてどんどん見てしまい、気づいたら完走していました。笑

 

このドラマの原作は「古龍」という作家の武侠小説とのこと。

1966年から69年にかけて発表されたもので、

とても人気で、何度も映像化されている作品だそうです。

日本でもラノベ化や漫画化されているようですよ。

(以上、wikiペディア情報です^^)

武侠モノといえば、香港の作家「金庸」の「射鵰英雄伝」や「神鵰侠侶」が有名ですが、

個人的には、ドラマに関しては「射鵰英雄伝」や「神鵰侠侶」より

今回見た「絶代双驕」のほうが好きでした。

 

「絶代双驕」の主人公は、

嫉妬に狂った女の身勝手な復讐計画のために、

生後間もなく引き離され、

互いを知らずに育った双子の兄弟なのですが、

 

対立し合うように仕向けられながらも、

その陰謀に負けず、

徐々に信頼関係を築いていき、

親友のようになっていく双子の様子を、

「ヨシヨシ」

と応援しながら見てしまいます。笑

 

武術の腕を磨いたり、面白い仲間が出てきたり、

冒険的なことがあったり、悪い奴を成敗したり、

そういったところは「射鵰英雄伝」と少し似ていますが、

それらの武侠モノ的な要素にプラスして、

本当は双子の兄弟なのに(本人たちは知りませんが)敵対させられる理不尽、

お互いに認め合っているのに戦わなければならない歯がゆさ、

こういったものをどう乗り越えていくのか?

どういう風に解決されていくのか?

という、物語を面白くする要素があったことが、

このドラマを楽しめた要因かなと思います。

 

ただ、筆者は中国ドラマ見すぎなのか、

最後二人が対戦するときの展開が読めてしまったんですよねorz

そこは少し残念でした。笑

 

個人的に、

Netflixにある中国ドラマの中では一番面白いと思うので、

Netflixはそもそも中国ドラマが非常に少ない印象です。

 「華流」フィルタかけても台湾のドラマが多い気がします。)

Netflixを使っている方にはおすすめしたいドラマです。

武侠モノ以外の要素もたくさんある作品なので、

武侠モノはちょっと…という方でも、

楽しめると思います。

 

主人公の双子が最後どうなってしまうのか?

ロマンスの行方は?

たくさん出てくる悪人たちはどうなっていくのか?

最後すべて丸く収まるのかそうじゃないのか?

ぜひドラマをご覧になって楽しんでほしいと思います^^

【華流】ミステリーin上海 感想

ミステリーin上海【★★★★☆】

この作品、筆者は結構楽しめました。

中華民国時代(1930年前後)の上海を舞台にした探偵モノです。

 

同時代の上海を舞台にした探偵モノ作品に

「紳士探偵L」や「同居人は名探偵」などがあるのですが、

筆者はこの時代をテーマにした作品の、

レトロなファッションや雰囲気が結構好きです。

 

正直、ストーリーよりも、世界観を楽しんだ感じです^^

 

この作品自体は、オーストラリアの人気ドラマ

(Miss Fisher’s Murder Mysteries)のリメイクだそうで、

上流階級出身の才色兼備でおしゃれ、

かつ好奇心旺盛な女性私立探偵スー・ウェンリーが、

上海警察のルオ刑事と協力しながら

(時には振り回しながら)

難事件を次々と解決していく、というストーリーです。

 

洗練された雰囲気のスー・ウェンリーが、

事件のこととなると好奇心のままに破天荒なふるまいをする

そのギャップや、

スー・ウェンリーの有能さを認めながらも、

毎回振り回されてしまうルオ警部と

スー・ウェンリーの夫婦漫才のような掛け合いなど、

鉄板の面白さがあります。

 

また、こうした個別の事件解決のストーリーに加え、

幼少期に発生したスー・ウェンリーの妹の殺人事件の真相に迫っていく

というもう一つのテーマがあり、

物語全体に不気味な影を落としていて、

サスペンス要素が深まって見ごたえがあります。

 

筆者は正直、刑事ドラマやサスペンスものがあまり好きではないので、

この作品のストーリーがめちゃくちゃ面白いかというと、

個人的にはそうでもないかな、という感じはします。

でも、このドラマの雰囲気や世界観は結構気に入って最後まで見ることができたので、

中国ドラマが好きな方にはおすすめできるドラマかなと思います。

キャストも結構豪華でしたし^^

 

キャスト

マー・イーリー(スー・ウェンリー役)

ベテランの女優さんで、

中国国内での受賞歴も多数ある方のようですが、

筆者は初めて見ました。

筆者は歴史劇を見ることが多いのですが、

この方は現代劇の出演作が多いようですね。

洗練された雰囲気と、おちゃめなしぐさや行動とのギャップが魅力的でした。

 

ガオ・ウェイグアン(ルオ刑事)

「桃花シリーズ」の東華帝君役でおなじみのガオ・ウェイグアンが

スー・ウェンリーの相手役のルオ刑事役でした!

スーツ姿もめちゃめちゃにあっていました。

東華帝君ファンの方はガオ・ウェイグアンだけでも

見る価値があるかもしれません^^

 

【華流】燕雲台 感想

燕雲台【★★★★☆】

中国で初めての征服王朝である遼(契丹人の王朝)が舞台のお話。

賢くて活発な少女「蕭燕燕」が、

強大な力を持つ皇太后となるまでを描いたドラマです。

全60話。

実在した人物を題材にした時代劇ドラマで、

ドキドキハラハラする権力闘争やロマンス、

美しい映像や豪華絢爛な衣装など、

中国時代劇ドラマの見どころがバランスよく楽しめるドラマかと思います。

 

ただ、正直に言いますと、

結構そつなくまとまりすぎていて、

途中「ちょっと長いな~」と感じてしまうところもありました。

(同じ脚本家が手掛けた「ミーユエ」はもっとドラマチック&ドロドロしていて面白かったような…)

でも、全体としては、

うん、面白かったです!

 

見どころ1:仁義なき皇位争い

本作品の舞台は中国の北部に契丹人の建てた王朝「遼」、

時は遼の第4代皇帝「耶律璟」の時代です。

(中国では宋の時代)

耶律璟は非常に残忍な性格の皇帝で、

かつ跡継ぎも無かったことから、

皇帝の座を狙って「耶律氏」の間では皇帝の座をめぐる争いが水面下で始まっていました。

この争いがほんと、家族間なのに結構えげつなくて目が離せません。

(だから面白いんですけど^^)

しかもこの皇位争い、

「耶律氏」に嫁いだ女たちの争いも絡んできて、

さらに面白くなっていきます。

 

見どころ2:蕭燕燕と韓徳譲のロマンス

主人公「蕭燕燕」と、

遼の重臣の息子である「韓徳譲」は思いを寄せ合うも、

2人は引き裂かれてしまいます。

その理由の一つ目は、二人の身分に隔たりがあること。

「韓徳譲」は漢人であり、重臣の息子とは言え契丹人の貴族からするとよそ者&格下扱い。

一方、

「蕭燕燕」の家系は遼の皇后を輩出するような位の高い貴族の家系なんです。

そして理由の二つ目は、

「蕭燕燕」が皇帝(前述の「耶律璟」から皇位を奪還した「耶律賢」)

から婚姻のオファーを受けてしまったこと。

二人はお互いをあきらめざるを得ませんでした。

 

でも、これで終わらないのがこのドラマの面白いところでした。

二人とも、成長していく過程で恋心に折り合いをつけ、

自分の使命を果たすべく立派な皇后とその重臣になっていきますが、

最後、「え?あ、それ、ありなの?」という展開が待っていました。笑

皇帝「耶律賢」の懐の深さと、

「蕭燕燕」の強さに脱帽です。

 

見どころ3:キャスト

この作品には、人気・実力ともに兼ね備えた俳優さんが多く出ていた印象です。

 

ティファニー・タン(蕭燕燕役)

「王女未央」「金欄良縁」をはじめ数々のドラマで主演を張ってきた女優さん。

今回はまだあどけない少女から強大な権力をもつ皇太后になるまでを演じていました。

この女優さん、もちろん美しいんですが、どこかエキゾチックな雰囲気もあるので、

今回の遊牧民族の衣装がめちゃくちゃ似合っていました。

 

ショーン・ドウ(韓徳譲役)

「楚喬伝」「海上牧雲記」で二番手ながら存在感抜群だった醤油顔の俳優さん。

今回は恋に破れながらも自分の仕事を全うする忠義の臣下役。

この方の実直そうな見た目が、役にめちゃくちゃはまっていました。

 

ジン・チャオ(耶律賢・第五代皇帝役)

「如懿伝」にも重要な役で出演していた俳優さん。

「如懿伝」でも書きましたが、この人めちゃくちゃスタイルがよくて、

スーツ着たらマジで格好良いんです。

 

カーメイン・シェー

「瓔珞」で嫻妃を演じていた女優さん。

今回は蕭家三姉妹の長女(蕭燕燕の姉)として、

家族や姉妹の絆を何とか保とうと奮闘する頼れるお姉さん役でした。

最後徐々に悲劇的になっていきますが、

この方の、強さと哀愁漂う感じを兼ね備えた雰囲気が、

役にマッチしてとても見ごたえがありました。

 

まとめ

このドラマ、漢民族以外の民族が中国の一定の面積を長期にわたり支配した初めての王朝である「遼」をテーマにしている、

という斬新さと、

ドラマを盛り上げる様々な要素が偏ることなくちりばめられている、

というバランスの良さがありました。

 

筆者としては、もっとはまったドラマがたくさんあるので、

このドラマ絶対見て!とまでは言えませんが(長いですし)、

 

中国の時代劇が好きで、

ファンタジー系よりも史実に基づいた物語のほうが好き、

という方には楽しめるドラマかと思いますので、

そういう方にはおすすめできるドラマかと思います。

【華流】上陽賦~運命の王妃~ 感想

上陽賦【★★★★★】

www.tc-ent.co.jp

この作品、めちゃくちゃ面白かったたです!

 

ただ、7,8話くらいまでは、正直全然入り込めなくて、

ギブアップしそうになりました。笑

最初の方は結構ありきたりなストーリー展開なのと、

登場人物のビジュアルと年齢のギャップに脳が追い付かないのとで、

なかなか観進めることができなかったんですよね。

 

でも、途中からグっと面白くなります。

最初の数話だけ観てやめてしまうのは大変もったいないドラマです。

10話くらいまでは我慢して観てほしいです。

 

ストーリー:

中国の架空の時代の架空の国「大成」が舞台です。

代々皇后を輩出している名門王氏直系の嫡女である「上陽郡主・阿撫」は、

権力闘争が絡んだ結果、

「豫章王」と不本意な婚姻をすることになり、

「豫章王妃」となります。

「豫章王」は寒門出身ながら長年国境で

軍を率いて異民族「忽蘭」の侵入を防いできた英雄

なので、そんなに悪い結婚ではないのですが、

「上陽郡主・阿撫」には恋仲の人がいて、

引き裂かれてしまったのです。

しかし権力闘争に巻き込まれることを恐れた

「豫章王」は、結婚してすぐ王妃を都に残し、

任地である国境の街「寧朔」へ帰ってしまいます。

そんなこんなで始めは冷めきった関係の

「豫章王」と「豫章王妃」ですが、

「豫章王妃」が拉致されるという事件をきっかけに、

様々な困難をともに乗り越え、徐々に愛と信頼関係を築いていきます。

でもそれでハッピーエンドとはなりません。

そこから怒涛の権力闘争の始まりです。

強大な軍を率いる「豫章王」は常にその権力を狙われ、

様々な陰謀が二人に襲い掛かります。

また、士族階級の権力闘争に加え、皇位争いが絡んでさらに

事態は複雑になっていきます。

張り巡らされる数々の陰謀に王と王妃がどう立ち向かっていくのか、

最後に残るのは誰なのか、

最後まで目が離せないストーリー展開です。

 

見どころ1:中国時代劇の醍醐味盛りだくさん

筆者が考える中国ドラマの時代劇の醍醐味は、

現代ではありえない価値観に基づいて繰り広げられる、

皇位争い、

貴族間の権力闘争、

後宮の諍い、

異民族など外敵との衝突、

主従や仲間同士の絆や裏切り、

ロマンス、

といった数々のドラマかと思います。

そしてたいてい作品によって

テーマに偏りがあるものですが、

このドラマでは、

これらの醍醐味がこれでもかというくらい

たくさん詰まっています。

(だから長いw)

始めはロマンス時代劇かとも思いましたが、

いや、違います。

本当に、様々な事件や陰謀が畳みかけるように押し寄せてきて、

とても見ごたえがあります。

 

見どころ2:キャスト

そして、キャストがすごい。

めちゃくちゃ豪華です。

(この作品は製作費170億円かかっているそうなんですが、

出演者のギャラだけでも結構しそうです)

主演:チャン・ツィーイー(豫章王妃役)、

20年近く前、こんなアジアンビューティがあるんだ!と

筆者が衝撃を受けた女優さん。

この人見たさに映画「SAYURI」を観に行ったこともあります。笑

あれから20年近く経ちましたが、美しさは健在です。

ただ、10代の設定はどうなんでしょう…。

その設定のせいで最初頭混乱しまくりでしたもんね。

 

ユー・ホーウェイ于和偉(王蘭・王妃の父役)

三国志」で劉備、「司馬懿軍師連盟」で曹操

演じていたベテラン俳優さんです。

司馬懿軍師連盟」の時は「劉備曹操やってる!」って

謎にテンション上がってしまいましたが、

今回も「曹操がお父さんやってる!」って

謎にテンション上がってしまいました。笑

今回は権力に固執する役どころでした。

いや、抜群の安定感です。

 

ユアン・ホン袁弘(忽蘭の王子役)

数々の時代劇に主役級で出ている俳優さん。

解憂」に引き続き、今回も異民族の王子役です。

この人、本当に異民族の恰好が似合います。

ワイルドな恰好良さがあります。

今回は、王妃に叶わぬ恋をする役どころでした。

筆者個人的には、ユアン・ホンが演じているからには、

脚本を書いた人にこの役をもっと大切にしてほしかった。笑

王妃に執着する理由もいまいちよくわからないし、

なんか、ずっと騙されているし、

最後も雑だし、なんだかなぁという感じでした。

ストーリー全体にはさほど影響しないんですけどね。

 

 

また長文になってしまいました(それだけ面白かったということです^^)。

この作品、結構長いので、観るの大変ですが、

観るかどうか迷っている方には是非お勧めしたい作品です。

まずは10話くらいまでは観てみてほしいです。

【華流】解憂~西域に嫁いだ姫君~ 感想

~西域に嫁いだ姫君~ 【★★★★☆】

このドラマ、全然期待していなかったのですが、

意外に面白かったです。

西域の遊牧民族に嫁いだ前漢の公主のお話です。

かなりコテコテのメロドラマ調でしたが、

なんか、一周回って面白い!って感じで、

結構ハマって見ちゃいました。

ただ、ちょっと前の作品(2016)ということもあってか、

大げさすぎる演出や、

ストーリーの整合性が取れていない箇所が

ちょくちょくありました。

でも、そういったところを差し引いても、

筆者としては結構楽しめたので、

メロドラマ系が好きな方にはおすすめできる作品かと思います。

 

物語の舞台

この作品に出てくる時代も国も、実在するものがベースになっています。

 

時:

前漢7代皇帝「武帝の時代。おそらく紀元前100年前後。

漢をずっと悩ませていた遊牧民族匈奴」への対策の一環として、

漢が西域諸国との関係構築に努めていた頃のお話。

 

場所:

西域の「烏孫(ウスン)」という国。

現在のキルギスあたりとのこと。

 

ストーリー

旅芸人一座で育った主人公「解憂(ジェヨウ)」が、

実は前漢の皇族であることが判明。

普通の皇族にはない気概や度胸を皇帝に買われて

「和親公主」に冊封されます。

そして「烏孫(ウスン)」の王の妃として送られ、

そこで様々な試練に遭遇するという物語です。

 

見どころ1烏孫王の従弟とのロマンス

解憂が旅芸人だった頃に出会った運命の相手「翁帰」は

実は昆弥(コンミ:烏孫の王号)の従弟。

昆弥に嫁いでからも何かと顔を合わせる二人のぎくしゃくする感じや、

「バレてはいけない」ハラハラドキドキ感。

そして昆弥の嫉妬など、三角関係も見どころです。

 

見どころ2:後宮の諍い

匈奴から嫁いできた左夫人「胡姑」の悪女っぷりがすごいです。笑

解憂への執拗な嫌がらせ。

しかも、自らは手を下さず、解憂の周りの人を巻き込んでの

嫌がらせはほんと、すごかったです。

ただ、なんか最後路線変更になってしまって、

一視聴者としては「え?あり?」って思いました。笑

最後まで目が離せないキャラクターです。

 

見どころ3:実在する事件や人物

このドラマ、歴史をあまり調べないで見ると単なるメロドラマですが、

実は、実在した人物や、事件が多く出てきます。

歴史好きの方はそういった観点からも楽しめると思います。

途中、匈奴に投降した漢の将軍「李陵」がでてきますが、

彼の口から司馬遷史記を編纂した人)が宮刑に処されたというような

話があります。

教科書に出てきた人物がドラマに出てくると、

なんか親近感わきませんか(筆者だけ?)笑

ちなみに、

「解憂」も「翁帰」も、「軍須靡(昆弥)」も実在した人物だそうですよ。

実際には、「解憂」は「軍須靡(昆弥)」亡き後

「翁帰」の夫人となり、「翁帰」亡き後は

「軍須靡(昆弥)」と「胡姑」の息子「泥(狂王)」の夫人となったようです。

 

キャスト

チャン・シンイー(張歆芸):解憂役

目鼻立ちがはっきりとしていて、輪郭も完璧な女優さん。

若いころの杉本彩さんに似ています。

中国で影響力のあるセレブ100に何度も選出されているほどの

実力派のようです。

1981年生まれとのことなので、ファン・ビンビン様と同年代ですね。

筆者は今回初めて見ましたが、お美しい女優さんでした。

この作品がきっかけで袁弘と結婚したそうです^^

 

ユアン・ホン(袁弘):翁帰役

「宮廷女官若曦」や「秀麗伝」、「MULAN」でおなじみの俳優さんです。

今回の遊牧民族のいで立ちがめっちゃ似合っていました。

目力がすごいので、髭+ドレッドヘアで

ワイルドな遊牧民族の男って感じでした。

 

ユアン・ウェンカン(袁文康):昆弥役

「女医明妃伝」や「如懿伝」でおなじみの俳優さん。

この俳優さん、ワイルドな顔立ちのせいか、遊牧民族の頭領役にとてもハマっています。

そういえば、「女医明妃伝」でも遊牧民族オイラトのエセン役で、

ヒロインに想いを寄せるも叶わない役回りでした。

今回も、政略結婚の妃である解憂のことを愛するも、

解憂の愛を得られずに悶々とする役どころです。

目立つ脇役キャラです。

 

この作品、ネットの評判はそれほど高くないですが、

筆者としては結構楽しめた作品です。

史実を題材にしたラブ史劇が好きな方で、

あまり細かいことが気にならない方には

大いに楽しめる作品かと思います。

【華流】家族の名において 感想

家族の名において【★★★★★】

 

やばい名作出会ってしまいました

この作品、めちゃくちゃ面白かったです。

 

全40話で決して短くはないのですが、

全く無駄が無く、最初から最後までずっーと面白いです。

泣けて、

笑えて、

ほっこりさせられて、

キュンキュンさせられて、

考えさせられる…。

本当に面白さの詰まったドラマでした。

中国ドラマ好き全員に見てほしいです。

 

ストーリー

登場人物(5人家族)

  • 李 尖尖:一番年下の妹。
  • 凌 霄 :李尖尖の二つ上の兄(長男)。
  • 賀 子秋:李尖尖の二つ上の兄(次男)。
  • 李 海潮:李尖尖の父。食堂を営みながら家族を支える。
  • 凌 和平:凌霄の父。警察官。

血はつながっていないけれど、

深い絆で結ばれている3兄妹と、

そのお父さんたち二人、

という五人家族を軸に、

2人の兄の実母や実父、

個性的な友人たちやその家族など、

様々な人達が織りなす人間模様を

笑いあり、感動ありで描いたドラマ。

 

3兄妹が少年少女だった頃から、

高校生、そして20代後半までの

約20年間を描いています。

 

一緒に育った3兄妹の絆、

お父さんたちとの絆、

ご近所さんたちとの絆、

友達との絆。

時には激しく衝突したり傷つけあったりしてしまいますが、

それでもお互い信頼しあって助け合って生きていく登場人物たちに、

感動させられっぱなしでした。

 

また、3兄妹の二人の兄たちはそれぞれ幼少期の出来事が原因で

心に傷を抱えていますが、

その傷の元となる実母との関係や、

根深いわだかまりや心の傷とどう向き合っていくのか、

その展開にも引き付けられます。

 

設定から予想して、

途中からロマンスドラマになってしまうのでは?

と思いながら見ていたのですが、

そんなことはなく(もちろんその要素はおおいにあるのですが)、

最初から最後まで「家族」が重要なテーマになっていました。

 

筆者はロマンスメインのドラマも好きなのですが、

この作品に関しては、

前半部分の少年少女時代、高校生時代に描かれていた

家族観が本当に素晴らしかったので、

後半そのテイストが薄れていったら嫌だなと思ったんです。

でも、そんなことはなく、最後の最後まで期待を裏切らない展開でした。

 

ちなみに、この作品のメインは3兄妹かと思うのですが、

筆者的には、お父さん優勝です。

お父さん:三兄妹の妹、李尖尖の実父李海潮がステキすぎる。

もうね、仏です。

このお父さんの善良さを是非観てほしいです。笑

 

キャスト

タン・ソンユン(李尖尖役)

少女のようなあどけなさのかわいい系女優さん。

今回末っ子役ですが、実年齢は3兄妹の中で一番上です。

ワケありの家族の中で、いつも明るく優しくときにはやんちゃに

家族に活気を与えてくれる末っ子役でしたが、

めっちゃ似合っていました。

この人、「宮廷の諍い女」や「民初八行伝」などで観たことがあります。

特に美人というわけではないですが、かわいくて好感が持てる女優さんです。

 

ソン・ウェイロン(凌 霄役)

3兄妹の中の長男役ですが、実年齢は一番年下(!)。

若干23歳の超若手イケメンです。

なんだこの落ち着きは。笑

この人、「トキメキ☆雲上スキャンダル」でヒロインの相手役をしていた人ですが、

こんなに若い人だとは思いませんでした。

今回心に傷を抱えている役でしたが、

この人の少し影のあるルックスがすごく役にマッチしていました。

 

チャン・シンチョン(賀子秋役)

今回、この俳優さんの演技に

めちゃくちゃ笑わされましたし、泣かされました。

筆者は演技のことは全く分かりませんが、

この人の泣きの演技とか、無言で傷ついている演技とか、

怒りを爆発させる演技とか、

もちろんコメディタッチの演技もですが、

なんか、引き込まれてこちらまで泣かされたり笑わされたりするんですよね。

すごいと思います。

今回この作品で初めて見た俳優さんでしたが、

他の作品も見てみようと思いました。

チャン・シンチョンは「張新成」と綴るのですが、

まさに「超新星」の如く輝いていた俳優さんでした。

 

長々と書いてきてしまいましたが、

それだけこのドラマがとても面白かったということです。

(面白いドラマはタイピングの手が止まらず長文になり勝ちw)

 

もうほんと、みんなに見てほしい一押しのドラマです。