韓流・華流日誌

筆者がこれまで観てきた韓国ドラマや中国ドラマなどについて個人的な感想をつれづれにつづるサイトです。基本的に批評というよりは、面白い韓国ドラマ、面白い中国ドラマについて韓流愛、華流愛をぶちまける感じになると思います。

【華流】鏢門(ひょうもん) 感想

鏢門(ひょうもん)【★★★★★】

このドラマ、めちゃくちゃ面白かったです。

筆者がこれまで観てきた中国ドラマで、上位に入ります。

日本でのネットの評価が低いのが謎

ほんとにほんとうに面白かった。

久しぶりにドラマについて長く語りたくなりました。笑

なので、このブログは長文です(ネタバレはありません)。

面倒な人は、とりあえず、このドラマ観てください。笑

 

そもそも「鏢門」とは

「鏢門」というタイトルから、何かを想像できるでしょうか?

筆者はできませんでした(笑)。そもそも読めなかったし。

 

中国の清の時代に「鏢行」というビジネスがあったそうです。

これは、荷物や現金などを賊などから守って、

目的地まで安全に届ける護送業のこと。

物品や資金の流通の円滑化に貢献していたそうです。

 

このドラマでは、山賊から身を守れるよう、

鏢師(運び屋)は武芸が達者な設定になっていました。

同じ鏢局に属する鏢師たちは師弟関係を結んでいて、

武術や鏢師の仕事が師匠から弟子へと受け継がれていく仕組みになっていました。

 

また、貴重品を扱うこともあってか、

結構厳しい「掟」が定められていて、

その掟を破ると破門になったり、最悪殺されたりします。

そうやって商売の公平性や信頼性を維持しているという設定でした。

 

なんか武芸の門派みたいですよね。

「鏢門」はそういった「鏢行」に関わる特殊な業界の仕組みを

指した言葉だと筆者は理解しました。

 

ストーリーについて

このドラマは、

頑固一徹・鏢師一筋に生きた若き鏢師の

強くて切ない生き様を描いたドラマです。

 

清朝末期から民国へと移り変わるまさに激動の時代に、

鏢門の「掟」に忠実であろうとし、

正統派の鏢師であることを貫いた男の生き様が描かれています。

 

これだけ見ると、なんか暗くて、堅苦しいドラマかな?

と思ってしまいますが、

違うんです!

 

随所にユーモアあふれるコメディタッチの演出がちりばめられていて、

全く間延びすることなく、飽きることなく、観ることができます。

 

ストーリーの展開としても、

いろんな要素があって本当に面白いです。

 

同じ鏢局内での争いや、山賊との争い、

ロマンスや裏切り、

時の権力者との駆け引きなど、

見どころがいっぱいです。

 

特にアクションシーンは見ごたえがあります。

このドラマをあえてカテゴライズすると

武侠モノ」に入ると思います。

それくらい、

随所で繰り広げられるアクションは圧巻です。

「鏢師強すぎ!」って笑けるくらいすごいです。

銃と刀の戦いで負けないですもん。笑

 

あと、このドラマから受け取れるメッセージは、

とても深いものがあると感じました。

時代は変わって、

人間の考え方や常識も変わっていくけれども、

それでも変わらずに大切にすべきものがあるんじゃないか、

という問いかけのようなものを感じました。

 

キャストについて

筆者が個人的に気に入ったキャラクターを演じた役者さんを紹介します。

 

ウォレス・フォ(劉案順役)

ウォレス・フォがこのドラマの主人公にマッチしていました。

筆者はこれまで、「女医明妃伝」「金襴良縁」「如懿伝」で

ウォレス・フォを観てきましたが、

このドラマの劉案順役が一番見ごたえがありました。

もともと好きな俳優さんですが、

このドラマでもっと好きになりました^^

 

鏢局の仲間たちと宿敵

康凱:カン・カイ(エルへ役)

三国志」で張飛役をやっていた俳優さんです。

今回のエルへ役もむちゃくちゃハマっていました。

このドラマでは、「高貴な血筋ではあるものの、

先祖が爵位をはく奪された残念な王の末裔」という設定です。

身体がでかくて粗暴で強いけれども

どこかかわいくて憎めない役がむちゃくちゃ似合う俳優さんです。

 

楊煉:ヤン・リエン(トン・ハー役)

この役に超ハマっていた俳優さん。

この役、むちゃくちゃ大好きです。

ムードメーカーのような役柄です。

元々は詐欺師ですが、徐々に劉安順の右腕になっていきます。

 

党浩予:ダン・ハオユー(山猫役)

残虐非道なサイコパスですが、どこか憎めない「山猫」というキャラ。

この俳優さんの狂気の演技すごいです。

吹き替えのキャストに「山猫」がなかったので、

おそらく役者さんの声をそのまま使っていると思いますが、

すごく独特な声としゃべり方で、

山猫にぴったりでした。

 

 

地味だけど重厚感のある映像が素晴らしい

このドラマは、一介の鏢師が主人公なので、

豪華絢爛な建物や、美しい衣装の出番はすごく少ないです。

悪く言ってしまえば、ちょっと地味な部分が多い。

ですが、映像にすごく重厚感があって、

「ああ、美しいなぁ」って思う瞬間がたくさんありました。

 

なんでも、実際の建物を使用したり、

実際の山で撮影していたそうです。

映像はまさに映画クオリティだったようです。

 

むちゃくちゃなイケメンとか、美女がでてくる話ではありませんが、

すごくステキな映像が楽しめる作品でした。

 

音楽・歌も最高

このドラマ、サウンドトラックや効果音も、本当に効果的で素晴らしいんです。

特にコメディタッチに変わるところとか、

新しい展開が始まるところとか、

独特の音楽が流れるんですが、

これがまたいいの!笑

作品にのめり込んでしまった一つの要因かもしれません。

 

そして、なんといっても、主題歌がかっこいい

朱克(チュー・グー)という歌手が歌う

「陌路行」というのが主題歌なのですが、

このサビのところ「合吾~♪」と歌われるところ、

めっちゃかっこいいんですよね。耳に残ります。

「合吾」は、

ドラマの中で鏢師たちが

護送路を通るときに使っている掛け声なのですが、

主に山賊の縄張りを通るときに使っていました。

「これから通るよ~」みたいな感じですかね。

かっこいいんですよね~。

是非聞いてほしいです。

Youtubeに動画がありました。

↓↓↓

www.youtube.com

 

あまりにも面白かった作品なので、

長々と書いてしまいましたが、

まとめは一言です。

是非観てください^^

久々に面白い中国ドラマに出会えました。

 

今はU-NEXTで見放題配信されています。

筆者もこのサイトで観ました。

↓↓↓ 

video.unext.jp