【華流】上陽賦~運命の王妃~ 感想
上陽賦【★★★★★】
この作品、めちゃくちゃ面白かったたです!
ただ、7,8話くらいまでは、正直全然入り込めなくて、
ギブアップしそうになりました。笑
最初の方は結構ありきたりなストーリー展開なのと、
登場人物のビジュアルと年齢のギャップに脳が追い付かないのとで、
なかなか観進めることができなかったんですよね。
でも、途中からグっと面白くなります。
最初の数話だけ観てやめてしまうのは大変もったいないドラマです。
10話くらいまでは我慢して観てほしいです。
ストーリー:
中国の架空の時代の架空の国「大成」が舞台です。
代々皇后を輩出している名門王氏直系の嫡女である「上陽郡主・阿撫」は、
権力闘争が絡んだ結果、
「豫章王」と不本意な婚姻をすることになり、
「豫章王妃」となります。
「豫章王」は寒門出身ながら長年国境で
軍を率いて異民族「忽蘭」の侵入を防いできた英雄
なので、そんなに悪い結婚ではないのですが、
「上陽郡主・阿撫」には恋仲の人がいて、
引き裂かれてしまったのです。
しかし権力闘争に巻き込まれることを恐れた
「豫章王」は、結婚してすぐ王妃を都に残し、
任地である国境の街「寧朔」へ帰ってしまいます。
そんなこんなで始めは冷めきった関係の
「豫章王」と「豫章王妃」ですが、
「豫章王妃」が拉致されるという事件をきっかけに、
様々な困難をともに乗り越え、徐々に愛と信頼関係を築いていきます。
でもそれでハッピーエンドとはなりません。
そこから怒涛の権力闘争の始まりです。
強大な軍を率いる「豫章王」は常にその権力を狙われ、
様々な陰謀が二人に襲い掛かります。
また、士族階級の権力闘争に加え、皇位争いが絡んでさらに
事態は複雑になっていきます。
張り巡らされる数々の陰謀に王と王妃がどう立ち向かっていくのか、
最後に残るのは誰なのか、
最後まで目が離せないストーリー展開です。
見どころ1:中国時代劇の醍醐味盛りだくさん
筆者が考える中国ドラマの時代劇の醍醐味は、
現代ではありえない価値観に基づいて繰り広げられる、
皇位争い、
貴族間の権力闘争、
後宮の諍い、
異民族など外敵との衝突、
主従や仲間同士の絆や裏切り、
ロマンス、
といった数々のドラマかと思います。
そしてたいてい作品によって
テーマに偏りがあるものですが、
このドラマでは、
これらの醍醐味がこれでもかというくらい
たくさん詰まっています。
(だから長いw)
始めはロマンス時代劇かとも思いましたが、
いや、違います。
本当に、様々な事件や陰謀が畳みかけるように押し寄せてきて、
とても見ごたえがあります。
見どころ2:キャスト
そして、キャストがすごい。
めちゃくちゃ豪華です。
(この作品は製作費170億円かかっているそうなんですが、
出演者のギャラだけでも結構しそうです)
主演:チャン・ツィーイー(豫章王妃役)、
20年近く前、こんなアジアンビューティがあるんだ!と
筆者が衝撃を受けた女優さん。
この人見たさに映画「SAYURI」を観に行ったこともあります。笑
あれから20年近く経ちましたが、美しさは健在です。
ただ、10代の設定はどうなんでしょう…。
その設定のせいで最初頭混乱しまくりでしたもんね。
ユー・ホーウェイ于和偉(王蘭・王妃の父役)
演じていたベテラン俳優さんです。
謎にテンション上がってしまいましたが、
今回も「曹操がお父さんやってる!」って
謎にテンション上がってしまいました。笑
今回は権力に固執する役どころでした。
いや、抜群の安定感です。
ユアン・ホン袁弘(忽蘭の王子役)
数々の時代劇に主役級で出ている俳優さん。
「解憂」に引き続き、今回も異民族の王子役です。
この人、本当に異民族の恰好が似合います。
ワイルドな恰好良さがあります。
今回は、王妃に叶わぬ恋をする役どころでした。
筆者個人的には、ユアン・ホンが演じているからには、
脚本を書いた人にこの役をもっと大切にしてほしかった。笑
王妃に執着する理由もいまいちよくわからないし、
なんか、ずっと騙されているし、
最後も雑だし、なんだかなぁという感じでした。
ストーリー全体にはさほど影響しないんですけどね。
また長文になってしまいました(それだけ面白かったということです^^)。
この作品、結構長いので、観るの大変ですが、
観るかどうか迷っている方には是非お勧めしたい作品です。
まずは10話くらいまでは観てみてほしいです。